昨年より新型コロナウイルス感染拡大を機に社会全体の急速なDXが進み、多くの高等教育機関(*1)が急遽オンライン授業への実施を余儀なくされました。その後、感染状況の落ち着きと共に対面での授業も再開され、現在では通学や受講形態に対して多様化した学生のニーズに応えることが必要とされています。さらに、教室内の過密状態を避けるため、ハイブリッド型教育(*2)の実施とその中で学習効果を最大化する授業設計が求められるなど、変化に応じた新しい教育環境が求められています。
(*1)高等教育機関:高等教育を提供する教育機関の総称。大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専門学校を含む。
(*2)ハイブリッド型教育:オンライン授業と対面授業を併用して学習環境を提供すること。
立命館大学では「学園ビジョンR2030」を掲げ、より教育効果の高い授業手法の開発や実践、次世代の新たな教育システムの構築を目指してDX推進に取り組まれています。オンライン授業配信のためのスタジオの設置をはじめ、2024年度に大阪いばらきキャンパス(OIC)へ映像学部・情報理工学部が移転予定であり、これを契機とした映像とデジタルの掛け合わせによる未来志向の映像発信を目指すプラットフォームの構築に向けた取り組みなど、次世代の教育環境の整備に注力されています。
スクーは創業以来10年間オンライン授業を提供する中で培った「オンラインでの学習体験設計」と「安定したライブ配信技術」をかけ合わせ、2014年以降20を超える高等教育機関と提携し、様々な実証実験やDX支援を行ってきました。その実績を活かし、立命館大学におけるオフラインとオンラインを高度に融合した教育体制の実現に向けて更なる支援をさせていただくべく、今回の契約締結に至りました。